偉人のエピソード逸話集

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土光敏夫(石川島再建)出資をしてもらうには(情熱が人の心を動かす)

土光敏夫(どこう・としお)略歴
1896年~1988年(明治29年~昭和63年)東芝元社長。石川島重工業(現IHI)元社長。経団連第4代会長。岡山県生まれ。東京高等工業(現・東京工業大学)卒。同年東京石川島造船所に入社。昭和25年石川島重工業社長。昭和40年東京芝浦電気(現・東芝)社長。昭和49年経団連第4代会長に就任。昭和56年第二次臨時行政調査会会長。昭和58年行革審会長。横浜市鶴見区の自宅から社長時代もバスと電車で通勤していたといわれる。91歳で没。著書に「経営の行動指針」

関連サイト
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土光敏夫(東芝元社長)のしられざる逸話他 
■再建時に必要なトップの条件(公明正大)http://bit.ly/zu2jB0

土光敏夫語録集
率先垂範編 http://bit.ly/qN4vdU
教育編  http://bit.ly/qpMifu




土光敏夫の知られざる逸話

平成22年12月6日
題名:「出資をしてもらうには(情熱が人の心を動かす①)」


一流の国際的な経営コンサルタント、浜口直太(はまぐちなおと)(株式会社JCI代表取締役)の講演を先日聞く機会があった。浜口は自身の体験を語っていた。ビジネスコンテストがありそこで自ら考えた事業計画をプレゼンしたところ、審査員をしていたソフトバンクの孫正義社長が絶賛し投資をしてもいいということになった。後で孫社長に何が良かったか聞いてみたら、「浜口さんの凄い情熱だ」と言われたとのこと。確かに情熱を持って熱く語ったが、事業計画の中身は何もなかったと浜口は笑いながら話をした。浜口自身もあらゆる経営者を見ていて、事業が成功するかどうかはどれだけの情熱を持って挑むかで決まるという。

どんなにいい事業計画があったとしても、それだけでは成功することはないのであろう。ましてや資金的な協力を得ようとするならば経営者が情熱や熱意を持っていることが必須となる。

土光敏夫(どこうとしお)(現IHI、東芝の社長歴任。第4代経団連会長)が石川島芝浦タービンの社長に就任した時、受注はしても運転資金がない状況であった。そこで土光は何とか銀行に融資をしてもらおうと不退転の決意で挑む。東京駅で駅弁をしこたま買い込んで、丸の内の第一銀行本店(現ミズホ銀行)に朝一かけつけた。正門が開くのを待ち受け、営業部次長の長谷川重三郎(後の頭取)の席に直行。長谷川はまだ到着していない。そこで近くの椅子でずっと待った。長谷川が出勤すると、開口一番「今日は、どうしても融資していただきたい」すると長谷川は「いつも来ていただいておりますが、こういうご時世なので、とてもご要望には応じかねます。どうぞ、お引き取りを」「いや、今日は帰らん。この通り、駅弁を買ってきた。貸してくれなければ、明日の夜明けまで頑張りますよ」土光はそういって営業部次長席の隣にどっかり腰を降ろしてしまった。長谷川は知らんふりして仕事をしているが、土光は動こうとしない。そのうち長谷川は外出した。帰ってみると、まだ座っている。昼が近くになった。「一緒に、駅弁を食べましょう」と、長谷川はじめ、営業部の面々に配る。午後になっても土光は動こうとしない。夕方になってついに長谷川が音を上げた。「いやあ、参りました。融資をいたしますからお引き取下さい」土光の気魄が銀行からの融資を引出すことに成功した。
 
文責 田宮 卓

参考文献
志村嘉一郎「土光敏夫21世紀の遺産」
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  1. 2010/12/06(月) 13:47:56|
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