偉人のエピソード逸話集

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高畑誠一(双日創業者)「失敗を肥やしに」

高畑誠一(たかはた・せいいち)経歴
1887年~1978年(明治20年~昭和53年)現双日の創業者。愛媛県生まれ。1909年神戸高商(現神戸大学)卒。鈴木商店に入社。20代後半でロンドン支店長。15年間ロンドン在勤のあと1926年帰国。一年後に鈴木商店倒産で日商設立。この日商が後の日商岩井、現双日となる。本国を介さない三国間貿易を日本人として最初に始めた商社マンとしても知られている。91歳で没。

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高畑誠一(双日創業者)語録  http://bit.ly/qMzDWZ
高畑誠一(双日創業者)の逸話他
■「苦境の時にも志を失わないのが本物の経営者」 http://bit.ly/yebmmL





高畑誠一の知られざる逸話

平成21年6月12日
題名:「失敗を肥やしに」



1909年神戸高商(現神戸大学)を首席で卒業した高畑誠一は得意の英語を活用出来る貿易商、中でも一流の三井物産への就職を希望したがこの年不景気で三井物産は採用を行っていなかった。結局、神戸高商の水島校長の勧めがあり神戸の新興ベンチャー鈴木商店に就職することになった。水島校長が鈴木商店の大番頭金子直吉と親しかったことがあり鈴木商店への就職を勧めたのでしょう。

小さな貿易商であった鈴木商店では「学校出」を採用したのは高畑が始めてであった。神戸、横浜などの外国商館あがりの番頭が店の働き手になっていたので、そんな中、学校出の高畑は「学校出」に何が出来るかと少々周りからは冷ややかな眼で見られていたようだ。

そのような状況の中懸命に働くが高畑は大失敗をやらかしてしまった。当時鈴木商店では取引をするとき電信暗号を使っていたが、暗号表が改定され改定後は従来の暗号が5倍の数量を示していたのである。このことを忘れて樟脳を5百箱だけ売ったつもりが、実際には25百箱売約してしまった。樟脳の相場がどんどん上がっていたときなので待っていて先に売ればそれだけ儲かっていたものを、みすみす儲けを少なくしてしまったのである。電文を打って契約をしてしまった以上間違いでは済まされない。それだけの製品を揃えて出荷してもらったが、輸出部からはさんざん文句を言われ、事務の若い女性にもばかにされるあり様であったという。

そんなミスをしてしょげかっているところ、一人の先輩から「人間誰でも間違いはあるものだ。間違いをしてしまってから始めて、慎重さというものが身に付くものだ。君もこれを契機に成長してくれればそれでいいと」と励ましてくれたという。この先輩の励ましがなければ恐らく辞めていただろうと高畑は後に述懐します。

それから高畑は奮起し一心腐乱に働き、また得意の英語をさらに磨いていき鈴木商店では一番の英語力を身に付けるまでになり一目置かれる存在になります。その後、英語力を買われ、当時世界の政治、経済、金融、商業の中心地であったロンドンのロンドン支店に配属されます。

ロンドン支店で高畑はメキメキと頭角を表します。金融、産業などの経済問題はもちろん、国際政治の動き、天候にいたるまで情報収集を活字だけではなく、得意の英語力を活かし、各国大使館の大公使、軍人、モルガン、ロスチャイルド、グレンフェル、その他多くのマーチャントバンカー筋に直接会い情報を仕入れていきました。

この情報収集の成果は第一次世界大戦が勃発した時に発揮されます。第1次世界大戦前夜各国が食糧や鋼材を買い付ける前に大量に食糧や鋼材を買い付け大英帝国はじめヨーロッパ列強に売り付けました。大英帝国に売込んだ小麦粉は500万袋、満州小麦50万トンというケタ外れの取引を次々に成立させていきました。

この活躍が認められ高畑は29歳の若さでロンドン支店の支店長に就任します。その時にはほとんど無名に近かった鈴木商店は三井物産を抜き売上げ日本一の商社になっていました。その後、鈴木商店は昭和恐慌の時に投機的経営が仇となり倒産してしまいます。しかし高畑は鈴木商店の子会社であった日本商業 を日商と改め最出発させます。日商は鈴木商店の元従業員を中心に40名程でスタートしましたが高畑の経営手腕が発揮され大きな企業に発展していきました。この日商が現在の双日(旧日商岩井)です。

どんな偉業を成し遂げた人でも若い頃は人には言えないような失敗を必ずらしているものです。 そこで挫けるか、肥やしにして頑張るかで将来に大きく影響します。なので大きな失敗をしてもへこたれずに肥やしにして頑張ろう。



文責 田宮 卓
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  1. 2009/06/12(金) 12:00:58|
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