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偉人のエピソード逸話集

創業者、名経営者、政治家、偉人のエピソード、逸話を大公開!

松下幸之助 マーケティング

松下幸之助とマーケティング


■世界的なマーケッター、ジェイ・エイブラハムによると、松下幸之助はマーケティングの天才だという。ただ、どこを指して天才といっているのかは分らない。そこで、松下幸之助関係の著作の中から、松下幸之助のマーケティングに関する考え方や、どのように製品を売り出したかが分る一文を抽出してみた



「需要というものは目には見えない。だから見方によってどのようにも見える。現在が一万個も売れていないのだから、需要はそんなに多くないと見ることもできる。しかし、現在の少ない需要は値段が高いためであり、適当な値段になればもっともっと需要は多くなる、という見方もできるわけである。その見きわめをどうつけるかが問題である」
出典『決断の経営(P43)』


「人間生活の向上のために役立つ物資を、だれもが求めている。だから、その物資が役に立つよいものであって、しかも手に入れることのできる値段であれば、これはもう人情としてそこに需要があるといえるのではあるまいか」
出典『決断の経営(P43)』


「松下さんも、自分でラジオを使ってみると、実に故障が多く腹を立てていた。だから、ラジオの分野に出てみようという野心をもっていた。そこでラジオの市場を調べさせたが、かなり難しそうに見える。たった一つの売れる道は、故障の少ないラジオができれば売れるだろうということであった」
出典『幸之助 成功の秘伝75(P146)』渡部昇一


「なんで初めから30万台しか売れないと決めてしまうのだ。そういう固定的な考え方では、いつまでたってもラジオの仕事は伸びんで。今が30万台だからといって、これからもそうだと初めから決めてしまうその基本の考え方に誤りがあるのや」
出典『松下幸之助 ビジネス・ルール名言集(P87)』
注釈:この幸之助の言葉がヒントとなり、「一家に2台のナショナルラジオ」というキャッチフレーズが生まれた



メモ
■「当時高価なテレビを松下幸之助は農家向けに売って成功した。他社は富裕層向けに販売したが、幸之助は農家にとってテレビは社会との繋がりをもてる唯一のものであるから、高価でも売れると判断。この判断は正しかった」
出典は失念


■「自転車ランプを無料で配り、商品の良さを理解してもらえて、大量に売れた」
出典「決断の経営(P32)」に詳しい


■「アイロンは値段が高いから買う人が少ないだけで、適当な価格であれば売れると判断。品質を落とさず、大量に生産して低価格でスーパーアイロンを提供して大成功した」
出典「決断の経営(P39)」に詳しい


■「大型電算機、事務用コンピュータからの撤退」
出典『決断の経営』
注釈:この撤退は正しかったのか


■インターホンは工場や倉庫など、電電公社の電話をなかなかつけられないところに売り込むためにつくった。これをナースコールや各家庭につけることを考えたのは松下幸之助


■一般自動車に電話機をつけますと、松下幸之助に話すと、車の電話もいいが、個人が持ち歩ける電話の開発をしたらどうか。電話の究極は携帯電話だよといった



■松下幸之助(まつした・こうのすけ)
【1894年~1989年】日本の実業家、発明家、著述家。パナソニック(旧松下電気器具製作所、松下電器製作所、松下電器産業)を一代で築き上げた経営者である。異名は経営の神様。晩年は松下政経塾を立ち上げ政治家の育成にも意を注いだ
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  1. 2018/02/20(火) 22:15:01|
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