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松下幸之助は読書家だったのか

松下幸之助は読書家だったのか



松下幸之助は読書家だったのだろうか。松下幸之助は小学高中退。読書もせず、教養もなかったが、世界的大企業を築いたという人は多い

幸之助が読書をしなかったとされる根拠はだいたい以下の通りである
■自伝を読んでも本を読んだという記述がない

■50冊ぐらい自身が本を出版しているが、本からの引用がない

■夜学に通っていたが、教師の口述筆記の授業があり、漢字が分からず筆記が困難なため、中途退学している。そもそも字があまり読めなかった

■松下幸之助の専門家で研究者の佐藤悌二郎は「松下という人は耳学問の人でしたから、こうした中江藤樹のような先賢たちの書物を実際に読んだという形跡は見当たりません」と著書「人生と仕事について知っておいてほしいこと」PHP総合研究所(編)で語っている



だが、読書家だったという根拠も沢山ある
■松下政経塾2期生から聞いた話だが。幸之助塾主に「ただの本は物にならないから。僅かでも払ってもらえ」と言われたことがあるとのこと。本を読まない人であればこんなことは言わないだろう

■松下幸之助が車に乗り込んだ瞬間に経営者を読んでいたという大学教授の証言がある

■幸之助は宮本武蔵が好きだが、吉川英治の「宮本武蔵」を恐らく読んでいたと思われる

■「いや、今日は有り難うございました。この歳になると、なかなか本が読めません。耳学問が一番ですわ。佐藤さんは私の家庭教師です」
出典『新・経営者心得帳「著者:佐藤正忠」』

雑誌・経済界の創業者・佐藤正忠に取材が終わった後に幸之助さんがいった言葉である。幸之助さんを取材すると、必ず幸之助さんからも質問があるという。それは主に経済、政治、業界のことであるという。本を読んでいたと思える言葉といえよう

■松下幸之助の著書『素直な心になるために』に戦国時代の武将、黒田長政の『異見会』の話があるが、これは本を読んで知った話ではなかろうか。聞いた話しとは思えない。聞いた話であれば『異見会』という漢字は分からないのではなかろうか

■『指導者の条件』は本を読んでなければ書けない内容である。吉川英治の『新書太閤記』のことについても書いてある。仁徳天皇の話も本を読んでいなければ分からない内容であろう

■「以前、ちょっと本を読んでたんですよ。随筆を。そこには峠にお茶屋があるんです」
出典「社長になる人に知っておいてほしいこと(P110)」
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  1. 2017/11/23(木) 11:29:45|
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