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渋沢栄一と岩崎弥太郎

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渋沢栄一と岩崎弥太郎の知られざる逸話

平成21年11月2日
題名:「いき過ぎた資本主義の終焉」



昨年はアメリカのサブプライローン問題を皮切りに、リーマンブラザーズの破綻と、アメリカ主導のペーパーマネー体制が揺れ動き、資本主義崩壊を思わせる問題が相次いで起こりました。

共産主義体制が東欧の民主化、ベルリンの壁の崩壊、そして1991年ソビエト連邦が解体され事実上終焉しました。

この時識者の多くが資本主義の勝利、冷戦が終焉し平和な世界になると発言していましたが、私は今振り返ればこの時が資本主義の終りの始まりだったのではないかと感じます。

エゴの暴走、すなわち自己の利益だけを追求すると共産主義であれ資本主義であれどんな体制もいずれは破綻をするのではないでしょうか。

今後、今までになかった新しい経済金融システムをどのように構築すればよいか、誰も知る由はないでしょうが、ただ言えることはどのようなシステムであれ自己の利益だけを追求するとうまくいかないということです。

明治の初期日本には2つの資本主義の流れが出来ました。一つが渋沢栄一の合本主義、地方の資産家、名士、商人等から資金を集め新しい産業、事業を興し皆で社会貢献をしていくやり方です。

また商工会議所の前身である商法会議所を設立し、日本独特の協調型資本主義の流れを生みました。

もう一つの流れが、同族で会社をつくり、そこで上げた収益は株主(個人)に還元する、即ち株式会社は株主のものという英米式の資本主義と同じ発想のやり方で、岩崎家の三菱に代表される財閥がそれにあたります。

ここでは最初は岩崎家ですが、だんだん三菱本社が株主になり傘下の各企業から三菱本社に利益を還元しそれを元手に次の事業に投資をする。例えば船会社で設けると利益を三菱本社に配当して、その資金で三菱鉱業を興して石炭を掘り、そこで儲けたもので三菱化学や三菱電機をつくっていくとうやり方です。

三菱の岩崎弥太郎は儲けたお金で、次々と新しい事業を興すことによって新しい技術が普及し、社会の人材と資源が効率的に使われるようになり、人々が能力を発揮できる職場も出来、社会もよくなり、世の中も豊かになり、真に社会貢献が出来ると考えたようです。

この2つの資本主義の流れは昭和になり渋沢栄一の合本主義の流れを組んだ、官僚協調体制、業界談合体制へとシフトし日本独特の資本主義の土台が出来上がります。

戦後はアメリカの支配体制の元、財閥は解体され、会社同士がお互いに株式を持合い、企業集団、企業系列をつくり日本独特の資本主義が経済復興に見事に役立ちました。

戦後は国民を飢えさせないことが経営者、政治家、官僚の共通の大義であり自己の利益は二の次でした。

いずれの資本主義体制も自己の利益が第一ではないことが共通しておりますが、昨年からのアメリカの資本主義の崩壊を思わせる問題は自己の利益だけを追求してきた結果としか思えません。

私は2千年前、勤勉さで未曾有の経済的繁栄を遂げた通商国家カルタゴが、自己の利益だけを追い求めるようになったがために結局滅んだことが思い浮かびます。

自己の利益だけを追求すると、「文明もしかり」、「国家もしかり」、「企業もしかり」、「人もしかり」いずれ破綻を招くのではないでしょうか。  

参考文献「日本を創った12人後編」PHP新書 著者 堺屋太一 
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  1. 2009/11/02(月) 20:37:54|
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